任意売却を選択するメリットとデメリット

「住宅ローンの支払いに困っている…」
「愛着ある住まいを強制的に競売にかけられたくない…」
このような悩みをお持ちの方が、住宅ローンを組んでいる金融機関などに合意を得て、不動産を売却できる方法が任意売却です。

任意売却は、まだ支払いが残っている不動産を売却できる方法ではありますが、事前にメリットとデメリットを知っておくことも大切でしょう。

この記事では、任意売却を選択するメリットとデメリットについて、ご紹介します。

任意売却を選択する6つのメリット

まずは、6つあるメリットをそれぞれみていきましょう。

1.競売より残債を減らせる場合が多い

1つ目のメリットは、競売と比較して、高値で売却できる可能性がある点です。

一般的に競売の場合、確実に売却でき、ローンの残債への充当分を確保できることに重きをおくため、売却額や売却先などは裁判所の決定に従わなくてはいけません。結果、売却価格が市場価格の7割程度になりがちです。 しかし、任意売却の場合は販売活動を自分の意思で主導して行うことができるため、買主との条件合意が得られれば、好条件での売却が可能となるのです。実際、交渉次第では市場価格と同程度もしくは高値で売れるケースも少なくありません。高値で売却できれば、当然残債が少なくなります。また、残債分の毎月の支払い額については、債権者との話し合いによって減らせるのもうれしい点です。

このように、自分の意思で販売活動ができ、高値で売却できる可能性があることは、任意売却の強みといえるでしょう。

2.税金差押があるケースの軽減・完済が可能

2つ目のメリットは、税金の差押がある場合に、滞納している税金の支払いが軽減できたり、完済できたりすることです。
任意売却をすすめるにあたって、役所と話し合いの元、税金の差押解除をしてもらえれば、不動産の売却代金から滞納している税金の支払いが認められているのです。

このように、住宅ローンと合わせて税金差押がある方には任意売却を選択するうれしいメリットとなるでしょう。

3.不動産売買にかかる経費の実質負担がない

3つ目は、不動産売却にかかるさまざまな経費を、不動産の売却額から差し引くことができる点です。

不動産売却には、登記に要する司法書士費用、不動産会社に支払う仲介手数料などの費用が発生し、それが負担になるケースも少なくないでしょう。

しかし、任意売却であればこれらの実質的な費用負担が発生しません。

4.新しい生活を始めるための費用を捻出

4つ目は、不動産売却後に新しい生活を始めるための出費が軽減できるのもメリットでしょう。具体的には、新しい住まいに引っ越す費用を捻出し、新生活の資金に充てることができます。

5.プライバシーを侵害されない

5つ目はプライバシーを侵害されないことです。競売とは異なり、インターネットなどで競売にかけられたことが公示されることはありません。そのため、ローンの滞納の事実などが外部に漏れる心配がない点は安心感につながるでしょう。

6.リースバックでそのまま住み続ける方法も

6つ目は、リースバックという手段を取れば、不動産の所有権は手放すこととなりますが、賃貸物件としてそのまま住み続けることもできる点です。子供の学区や仕事などの関係で引っ越したくない、住み慣れた家で暮らしたいという選択ができるのは大きなメリットでしょう。

任意売却を選択する2つのデメリット

ご紹介してきた通り、任意売却は競売と比較すると、非常にメリットが多いことが分かります。その一方で、少なからずデメリットもあります。2つのデメリットを事前に知っておきましょう。

1.内覧の協力が必要

1つ目は、住まいの内覧の協力が必要な点です。購入希望者が内覧を希望した場合は、不動産会社と一緒に立会いを求められるのが一般的です。また、成約を得るために、部屋の清掃や整理整頓をしたり、立ち合いのために時間を調整したりという負担も発生するでしょう。

しかし、内覧希望者を迎えるにあたって準備をしたり、内覧に協力したりすることで、物件を気に行ってもらい成約率をあげることにもつながります。

2.競売になる直前まで住むことができない

2つ目は、任意売却が成立した場合、競売直前まで住むことができない点です。ただし、これもいえまち不動産に相談していただければ、できる限り引き渡し条件を調整致します。

任意売却に実績のある会社を選ぼう

任意売却はメリットの方が多く、デメリットにおける負担は少ないと言えます。また、住宅ローンが払えないという今の状況以上に悪くなることはないため、多くの方が解決策として任意売却を選択されています。任意売却の実績が多い会社を選ぶことで、不安点を解消できたり、できるだけスムーズに進めたりすることができるでしょう。

いえまち不動産では、不動産売却前後のサポートまでトータルで行っています。今後の残債に関する返済計画のアドバイスはもちろんのこと、ご要望に応じて、賃貸物件の紹介や動産物の撤去から引越しまで、全力でサポートさせていただきます。また、法的手続きが必要なケースでは、弁護士や司法書士の紹介もしておりますので、お気軽にご相談ください。