「任意売却は、住宅ローンなど金融機関などからの借入金の返済が滞っている問題を解決できるとはいえ、愛着ある我が家を手放すのは辛い…」 弊社にご相談いただく方の中でも、問題解決を図ることは第一だけれど、生活環境を変えたくない…といったお声をよく耳にします。

そこで、この記事ではそのような不安な気持ちや、生活環境を守りたいといったご希望をお持ちの方におすすめしたい「リースバックプラン」についてご紹介します。

リースバックプランの特徴と登場人物

リースバックプランのリースバックとは、英語では「sale and leaseback」のこと。直訳すると、sale（売る）and（そして）、leaseback（再び借りる）という意味になります。

つまり、ご自身で所有している物件を一旦買主に売却し、買主と賃貸借契約を結び、そのまま住み続けることができる仕組みを指します。住宅ローンなどの返済が滞っている物件の所有権を手放し、その物件の売却金額を返済に充てつつ、そのまま住み続けることができるのがうれしいプランといえるでしょう。

任意売却に関する銀行などの債権者との交渉や手続き、売却代金の支払いは、弊社がお客さまに代わって行います。お客さまは、弊社に不動産の売却をしていただき、賃貸物件として住まいに住み続けるために、弊社と賃貸借契約を結んでいただきます。場合によっては、弊社ではなく収益物件を保有する投資家や提携しているリースバック会社に売却し、賃貸借契約を結ぶ形になることもあります。手続きについては、弊社にて対応させていただきますのでお任せください。

リースバックプランのメリットとデメリット

では、リースバックプランを選択した場合のメリットとデメリットをみていきましょう。

リースバックプランのメリット

リースバックプランのメリットは大きく分けて以下の4つあります。

• ライフスタイルが変わらない
• 固定資産税が不要
• 子どもの学区が変わらない
• 将来の買戻しも可能

数あるメリットの中、多くの方がリースバックプランを選ぶポイントとなるのが1つ目の「ライフスタイルが変わらない」という点でしょう。住まいの所有が変わるだけで、そこに住み続けることができるため、引っ越しなどをすることなく生活環境を変えずにこれまで通りに暮らせます。

2つ目は、持ち家でないため固定資産税が不要な点です。毎年の固定費である固定資産税がなくなることは、家庭のお財布にうれしいメリットと言えるでしょう。3つ目は、子どもの学区が変わらないこと。今の家にそのまま住めなくなり、遠方に引っ越すとなるとお子さんにも少なからず負担を与えてしまうでしょう。そこを気にせず暮らせるのは、お子さんを含め家族みんなにとっての大きなメリットです。

4つ目は、将来の買戻しが可能な点。今は難しくても、残債などを支払い、貯蓄をしてもう一度自分たちの家にするという選択肢が残されているのは、未来への希望につながるかもしれませんね。

リースバックプランのデメリット

少なからずデメリットがあることも知っておきましょう。以下をご確認ください。

• 相場よりも安い売却価格になりがち
• 毎月の家賃が相場より高くなる場合も

1つ目に、相場よりも安い売却価格になりがちな点です。2つ目は、売却後に支払う毎月の家賃が、相場より高くなる可能性があることでしょう。ただし、残債が少しでも減らせる、そして同じ家に住み続けられるということを考えると、選択肢の一つとして検討しても良いかもしれません。

家賃はどうやって決まるの？

最後に、みなさんが気になる毎月の家賃がどうやって決まるのかについて少しご紹介します。

家賃の決定基準は相場や立地といった一般的な不動産事情とは少し違います。任意売却にあたっては、債権者である金融機関との交渉による金額に基づいて相談させて頂くこととなります。これが、デメリットにあげられる家賃が相場より高くなる可能性といったところにも影響してくるのです。

リースバックプランが気になる、リースバックプランを希望しているけれど家賃など希望条件がある、また、任意売却について話を聞きたい方は、お気軽にいえまち不動産にご相談ください。